01High Neck Sheer Top / 01Burning
写真:ウィリアム・ターナー『貴族院と下院のバーニング』
出展:MEISTERDRUCKE
"光の画家"による繊細な描写
風景や海景を得意とするウィリアム・ターナによる作品。光と色彩で自然を表現しようとした点では、印象派の先駆けとも呼ばれています。
目の前で起こる自然現象はもちろん、人々の心の内側を描いた作品も多く、彼の作品は保守的な一面を持ち合わせながらも作品の悠々たる美しさは今なお人々に愛されています。
シアーの生地に転写することで、ターナー特有の繊細なタッチを崩すことなくさらに奥行きを感じられるような一着に。
移ろいゆく空と地上の様子を描いた作品は曖昧な色合わせながらも袖先や裾のメローロックが濃い色の為引き締め役に。
02High Neck Sheer Top / 02Etretat Cliffs
写真:ギュスターヴ・クールベ『The Cliffs at Etretat』
出展:Fine Art America
写実主義による豪快な作品
フランスで活躍したギュスターヴ・クールベ。現実の世界で自分が見たものだけを描く写実主義を徹底しており、「天使は見たことがないから書かない」と言った発言が当時は批判を浴びることも。
美しいものだけではなく、目を背けたくなるような現実世界を描き続けた彼は、美術史に残る最初の個展を催しました。
フランス、ノルマンディーのドーバー海峡に面した断崖「エトルタの断崖」。その美しさからクールベだけではなく様々な画家によって情景が描かれてきました。
イエローとブルーを基調とした配色は目線を惹きつけ、一枚で着るのはもちろん、コーディネートの差し色としても使える一着に。
03High Neck Sheer Top / 03Irises
写真:フィンセント・ファン・ゴッホ『アイリス』
出展:MCGAW GRAPHICS
日本画から影響を受けた作品
ゴッホが床に伏している際、ふと窓際から見えたアイリスを描きました。
一枚ではなく複数のアイリスを描き、その中でも全体像が分かる絵画をシアー生地に転写。大胆で動きのある花姿に魅了されます。
また輪郭線が他作品に比べはっきりとしていることや平面的な塗り方から日本の浮世絵の影響を受けたとされています。
ゴッホがこの頃得意としていた技法を使わず、日本画らしい技法を使って描いたのには病院という建物の中ゆえ自分自身が弱まっていたからなのか、それとも単に気分の問題だったのか。
ゴッホの中ではとても有名な作品に当てはまりますが、この絵を複数枚に渡って描き続けた意味や急な表現技法の変化などはまだ謎に満ちています。