アートや自然現象から着想を経て、数多くのシアートップスを発表してきた sahara。
待望の新作はフランスの巨匠・Henri Matisse (アンリ・マティス)の作品を落とし込みアートピースのような一着に。
マティスは、感じた空気・動き・緊張・余白を色と形へと変換し続けた画家。
《Interior at Nice》に見られる内と外が溶け合う光、
《Anémones au miroir noir》の静物に潜む反射と内省、
《The Knife Thrower》の張りつめた一瞬の緊張、
《The Toboggan》が描く速度と身体のリズム。
それぞれ異なる主題を持つマティスの作品を、シアートップスという共通の題材で展開しています。
透け感のある素材をキャンバスに見立て、マティスが追い求めた「軽やかさ」「自由」「余白」を表現。展開する4型をじっくりとご紹介します。
Sheer Top "HENRI MATISSE"
南仏ニースの室内から差し込む光と、外の風景がゆるやかに溶け合う空間を描いた作品 「Interior at Nice (1919)」。
室内の装飾、開かれた窓の向こうに広がる地中海の明るさ。マティスは遠近や写実にとらわれることなく、色・模様・余白のリズムによって、"空気そのもの"を画面に定着させました。
シアートップスの透け感のある素材は、室内と外光を隔てる“窓”のような存在に。
プリントされた色彩やモチーフは、マティスが好んだ装飾的要素とニースの開放的な空気感を反映しています。
Sheer Top "HENRI MATISSE"
Anemones au miroir noir (1919)《黒い鏡の前のアネモネ》は、1919年の第一次世界大戦後の静かな緊張感の中で描かれた静物画。
花瓶に生けられたアネモネと、その背後に置かれた黒い鏡。
マティスは鏡に映る像を忠実に描くことを避け、反射・実像・装飾的背景を同一平面上に配置することで、現実とイメージの境界を曖昧にしました。
シアー生地にプリントされた花のモチーフと肌やインナーが透過して生まれるレイヤーは、マティスが描いた鏡像の曖昧さを想起させます。
装飾性と内省性が共存する、1919年のマティスのまなざしを現代の装いへと昇華した一着です。
Sheer Top "HENRI MATISSE"
サーカスという非日常の舞台を通して、身体の緊張、動きの瞬間、視線の集中を描いた作品「The knife thrower (1947)」。
投げられるナイフと、それを受け止める空間。鋭いラインと簡潔な色面によって "今まさに起こる一瞬の張りつめた空気" を可視化しています。
作品の刹那的な緊張感とリズムを、透け感のある素材と線的なモチーフで再構築した一着。
シアー素材が生む軽やかさは、ナイフが宙を切る瞬間の浮遊感を想起させインナーや肌の色が透過することで構図は常に変化し続けます。
強さと危うさ、動と静。
相反する要素を一枚に閉じ込めたシアートップスです。
Sheer Top "HENRI MATISSE"
雪上を滑り降りるトボガンの動きを通して、速度と身体のリズムを描いた作品「The toboggan (1947)」。
マティスは瞬間を切り取るのではなく、身体が動いた軌跡そのものを画面に定着させています。
人物や風景は解体され、曲線や色面として再構成されることで滑走する感覚が視覚化された作品です。
連続する動きと流線に着目し、軽やかな透け素材の上で再構築した一着。
プリントのラインは固定された図像ではなく身体に沿うことで初めて意味を持ち、着用者の動きと重なることで完成します。
透け感の中で揺れる色彩、身体のラインと呼応する有機的なフォルム。
アンリ・マティスは、20世紀美術において「色彩を解放した画家」と称される存在です。
対象を忠実に描くのではなく、色と形そのものが感情を語るという独自の美学。異なる主題を持つ4つの作品は、シアーという共通の素材を通してひとつの視点へ。
Sheer Top "HENRI MATISSE" の世界観を、ぜひこの機会にご覧くださいませ。
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